20130222

一之江境川親水公園(1)



まだまだ寒い新川千本桜の遊歩道から、今日はすぐお隣りの一之江境川親水公園を紹介してみようと思うよ、ポタっちだよ。ワンワン。

お気に入りのコースだから、もっと季節がよくなったらにしたいなーって思ってたんだけど、よく考えたらまた紹介してもいいしね。まだまだ冬の枯れ木ばかりだけど、冬は冬の景色とポタリングもいいもんだよねきっと。



より大きな地図で 20130222 を表示

というわけで、今日のブログで通るのはこのルートだよ。
新川を途中で抜けて、親水公園へと入って行きます。

では、さっそく行ってみよー。



スタート地点は、ここ。
旧江戸川と中川を繋ぐ新川のちょうど真ん中くらい、新渡橋から北に向かいます。

写真は、旧江戸川を背に中川方面に向かう西行きですが、この「歩行者出入り口南1」が目印。
そうそう、この新川の下には巨大地下駐車場があるんだそうで、これはその入口なんだって。

じゃ、側道から新渡橋を渡ろうー。




新渡橋の上から西、中川のほうを向いてパチリ。
スカイツリーが見えるね。

あ、そうそう。3月31日にまたある新川あさ市の会場は、ちょうどこの写真の左側に写ってるあたりだよ。




そして、同じ橋の上からこれから進む方向、北を向いたところ。
一番奥にモコモコッて見えてる木のあるところが、一之江境川公園の始まりだよ。

一之江境川は、昔この新川に流れ込んでいた川だったんだって。
そっか、じゃぁこの道は元々川だったっんだね。




一之江境川親水公園の始まりはここ、陣屋橋の交差点から。

陣屋橋って地名の由来を調べてみたら、「戦国時代に武蔵・下総まで勢力を拡大しようとしていた北条早雲・・・」なんて話が出て来るし、平成の今は橋もなくなってしまったけれども、今も交差点とバス停の名前として残っているよ。

さて、入口に立ってる青い看板の下に何か資料があるみたいなので、ちょっと見てみるね。




▼一之江境川親水公園地誌 ~舟の往来~

江戸時代の一之江境川は水深も深く、農耕のための用水ばかりでなく、舟の往来にも用いられました。一之江新田の記録の中に、川床があがって舟の通行にさしつかえるので、川浚いをしたいという願書があります。
一之江境川のそそぎ込む新川は、江戸川と中川を結ぶ水路で、江戸と行徳の間を往復した行徳船の航路としてもにぎわいました。行徳船は、江戸から成田詣でに行く人びとを多く運んだといわれ、にぎやかな船旅が想像されます。明治になってからの新川は、蒸気船の航路で、おおぜいの人や大量の物資輸送に大きな役割を果たしました。

(平成8年 4月)



船のオブジェもあったよ。

この通運丸は、さっきの文章でいうところの、明治時代の蒸気船。
本当だ、煙突がある。

この通運丸は江戸から成田山詣でに行く人が利用した船で、錦絵にも描かれるほど人気があったらしいんだけど、明治28年に総武線が開通してからは、少しずつ乗る人が減ってしまったみたい。




そして、この陣屋橋の交差点で境川と交わっているこの通り。

こんなに閑散としてるけど、バス通りで商店街の道なんだ。今でこそこんなだけど、前はにぎわっていたんだろうってことはわかる。

新川に流れ込んでいた境川、そしてその新川と中川が交わる場所には船の関所の船番所があって、船の往来は多く、でも夜は番所を越えることが出来なかったから、船人もお客さんもみんなここで宿をとったり、ご飯を食べたり銭湯に入ったりして過ごしたそうな。

つまりここらへんは、船旅をする人たちのための宿場町だったってことなのかも。
「どうしてこんなところに商店街?」の理由って、探せばちゃんとあるんだね。




・・・って、まだ親水公園始まってないのに前置きが長くなっちゃったけど、現在の一之江境川はこんな感じで小さな川になってるよ。船はとても通れそうにないね。


川の横の遊歩道の他に、両脇に車も通れる道があるんだけど、オススメは右側の道。
一部区間で遊歩道と合体する場所があるけど、そのせいか車がほとんど通らないので、景色を楽しみながらのんびりポタリング出来るよ。遊歩道は一部区間自転車通行止めなので、注意してね。



水辺で毛づくろい中の鴨


一之江境川親水公園は、日本で一番最初に親水公園を誕生させた江戸川区が区内で3番目に作った親水公園。前2つの親水公園では大成功を収めたものの、「魚はいないの?ザリガニは?」という声も聞かれ、「緑に囲まれた流れるプールではなく、より野の川に近い親水公園」を目指したものなんだって。

確かに、この親水公園は他のと違って、石のタイルで造られた川じゃなく、自然の土の上を川が流れている感じでずっと続いています。川もゆるやかにカーブしていたりと、より自然に近い感じです。




川の作りだけじゃなく、周辺を景観地区指定して環境を保っているのだそう。
地域の住民の方にも支えられた景観なんだね。




新大橋通りの手前に1ヶ所、石のタイルで造られた場所があります。

写真の右側がちょっと大きな公園(二の江さくら公園)なんです。
ここだけは小さい子が安全に水辺で遊べるようにってことなんでしょうね。お子さんを見守るママ用のベンチもあったりしていい感じです。




じゃぁ、新大橋通りを渡りまーす。




あ、渡る手前の右側にちょっとかわいらしいスイーツ屋さんがあるんですよ。

この日はお休みだったしまだ寄ってみたことはないし、今食べログ見たらアレ?って感じですけど、でも一度ちゃんと自分で行ってみよっと。




新大橋通りを越えてしばらく行くと、水神様があります。

こういうところからも、昔から本当に川だったんだなーとわかるというか、この日何よりもそれを語っていたのが、水神様の後ろの青い建物の上。





真冬の真っ青な空に悠々とたなびく、たくさんの手ぬぐい!




調べたら、村井染工場さんは元々亀戸で創業された染工場で、ここ江戸川区に移転して来たのは昭和14年だったというので、その頃はまだきれいな川だったんでしょうね。

それにしても、この日は染めたばかりのたくさんの手ぬぐいが風になびいていて、この写真が撮れたのでブログを更新しようって思ったのです。

あまり自慢するものがない江戸川区ですが、「親水公園と水神様と染工場を流れる手ぬぐい」は、どこかとても江戸川区らしい景色って気がします。




そして、染工場のすぐ先には、なぜかとってもオープンエアなシャワーが2基あります。
使ってる人は見たことないですけど。


思ってたより長くなっちゃったので、後半戦(2)に続く!



0 件のコメント:

コメントを投稿